どちらかといえば、沈黙。


7月17日。
2013年もいつの間にか後半に入った。

もうすぐ夏が来るらしい。
毎日少しずつ、日が高くなっていく。
今年も猛暑になるのだろうか。
倒れる前に、扇風機を出さなくちゃ。
早くも頭に熱が溜まってきてる。

今年最初の花火

先月末、私は初めて”被災地”と呼ばれる場所へ行ってきた。
場所は宮城県雄勝。

「The Day」という映像ワークショップのスタッフとして
知人の映像クリエイターに連れて行ってもらった。
http://tetsu-law.jp/theday/report_014.html


「ここはいったいどこなんだろう…」
はじめての場所、はじめての空気。
遠くまで続く平な地面に、背の低い草花が咲いている。
あの日、イギリスから日本を見ていた私にとって
その風景はやけに非日常に見えた。


今回のワークショップは子供達と一緒に映像を撮るというもの。
私はある中学生の男の子と特に仲良くなった。
私の弟にほんのちょっと顔が似た、カメラが大好きな男の子。

彼は私に当時の記憶を話してくれた。
それも驚く程に淡々とした口調で。
辛かったはずなのに…
その声は内容に全くそぐわない、あまりにも単調なものだった。

人とちゃんと向き合える人って本当に強いと思う

結局、私は最後まで相づちを打つ事しか出来なかった。
彼の小さな声にただただ耳を傾けるだけ。
気の利いたことも何一つ言えなかった。


無力感…?
いや、違う。

どちらかと言えば、沈黙。


私の心はどんどんと静けさを増していった。


ワークショップが終わり、それぞれの家に帰っていく子供達。
スタッフはみんなで集まって、良かった点や改善点を1人1人話していく。

そして、そんな中やってきた私の番。

よく分からないけど、急に涙が溢れてきた。
最後の最後になって、彼の気持ちを想像してしまったのだ。
正直、もう何が悲しいのか全然分からなかった。


閉じ込められた地球、ガイヤボール

…それにしても、
私はいつからこんなに泣き虫になったんだろう。

去年の夏ぐらいから、急に涙もろくなった。
しかも、人前で泣いてしまうことが多くなった。
結婚式の仕事の影響か、友人の影響か…
どちらにせよ感情がちょっとばかし豊かになった気がする。

ただ、まだワガママにはなりきれてない。
ちょっと現実を見すぎちゃう節がある。

でもだからこそ、私はもうちょっと、
もうちょっとだけ、無邪気になりたい。


子供みたいな大人になりたいの。
くだらない理性なんてもう捨てちゃって。


無理矢理論理だてて自分を正当化したって、
そんなのきっと、賞味期限付きの自信にしかならない。
人としての最低限の理性さえ持ってればそれで十分なんじゃないかなって
最近思う。

せっかくだもん、楽しまなきゃ。
自分が納得できれば、取りあえずそれでいいから。
行けるところまで、行ってみましょう。

なんて。笑



暑い日が続きますね。
熱中症にはお気をつけて。

Twitter:@kabetaro

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