高知・幡多の旅 その1


実は今、高知県西部で
楽しいけど、ちょっとだけ目的意識に溢れた旅をしてる。


1日目、神奈川の自宅を出たのは朝の5時。
つい5時間前にパッキングを済ませたばかりの大きなトランクを持って、
私は電車に乗り込んだ。

「高知は中3の修学旅行以降だなぁ…」
なんて思いながら空港へ。
生まれて初めて1人で搭乗口をくぐった。

空からの景色

さぁ、離陸。
飛行機が苦手な私はいつもなら隣の友達の手を握るところだけど、
この日のお隣さんはあいにく社会人男性。
握れるわけがないから、私はサングラスをかけたまま目を閉じた。



目が冷めたときには、機内上映のアニメ映画も終盤。
どうやら本当に寝てしまっていたらしい。
私はふと窓の外を見た。

「すごい…」
そこには信じられないくらいの美しい青。
今まで全然知らなかった景色がそこにはあって、
私は急に飛行機という乗り物が好きになった。

死ぬまでにあと100回はこの青が見たいなぁ、なんて。


高知駅から中村駅へ

高知駅から電車で1時間半。
過ぎていく景色がどんどんと緑になっていく。

よく考えたら家を出てから既に7時間。
さっきまで神奈川にいたはずなのに、今は高知にいるなんて、
変な話だなぁなんて思いながら
私はただぼーっと窓の外を見ていた。

四万十川、沈下橋にて。

中村駅で9人の旅仲間と合流。
みんな関東の大学生。
今日から来た人もいれば、3日前から高知に来ていた人もいたり。

なんだかみんな個性が飛びに出てる。
だってカメラを向けても何にも物怖じしない。
すごいなぁ、なんて思いながら私はカシャっとシャッターを切った。

 最後の清流

少しヒールのあるサンダルを脱いで川の中へ。
遠くまで続いていく青と緑を見ていたら、
水の中を泳ぐ小さな魚たちがちょっとだけ羨ましくなった。

東京のフェンスでがっつり囲まれた川とは大違い。
共に生きるってこういうことだよ、きっと。
自然の上に人がいるなんて、思っちゃいけない。


ここで育ったら心優しい人になるわけだ、なんて。
そんなことを漠然と思った。


蛇紋岩を探せ!

河原でちょっとした宝探し。
お目当ては「蛇紋岩」
磁石にくっつく、ちょっと青っぽい石。
やすりで磨くと綺麗な光沢を見せてくれる。

30分ほど探して見つけられたのは2個。
たった2個なのかそれとも2個も、なのか。

綺麗なものってすぐたくさん欲しくなっちゃうけど、
四万十川に魅せられた私は
この2つの石を責任を持って美しくすることに決めた。


ちなみにそれから2日経つけど、
まだ見せてもらったような光沢は出てこない。
欲張りしなくて良かったや。


高知、楽しまんと!笑


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