「信頼する」ということについて。

高知県浮鞭駅


浮鞭駅で電車を待つ。
この駅はいわゆる無人駅。
改札もなければ駅員さんもいない。

人が少ないから?
利用者が少ないから?

分からないけど、私はふと、ある1つのことを考え始めた。
それは「信頼する」ということついて。


都会では駅員さんが改札をじーっと見つめて、
1人1人ちゃんとお金を払っているか確認してるっていうのに、
ここでは誰もそんなことをしてない。
無人駅って実は1人1人のモラルへの信頼なんじゃないかなって…
そんなことを思った。



でも「信頼する」ってすごく難しくて恐い。
だってそこには裏切られる可能性だって潜んでるから。
でも信頼されたら誰だって嬉しいっていうのもまた事実。


実は以前、ある人にこんなことを言われたことがある。
「初対面で1対1で食事に行った時、
本当に相手を信頼したいと思ったならお手洗いに立つ時自分の財布を置いていきなさい」


そう、つまり、信頼されたいなら、まずは自分から信頼しなさいってこと。
ずっと忘れてた話を、まさか無人駅で思い出す事になるなんて思ってもみなかった。


人の温かみも自然の美しさも、目に見えるからすぐ手に入れようとしちゃうけど、
本当に求めてるものはきっと違う。

私に足りないのも、都会に足りないのも、きっと「信頼」なんじゃないかな。




もらった信頼を返すのは簡単だしリスクも低い。
その上、臆病者な私は裏切られるのが何よりも恐いけど、
でもそればかりじゃやっぱり寂しいから、
私はもっと自分から「信頼する」人になろうと思う。


人に言う前に、まず自分から始めないとね。
誰もいない線路を歩きながら、ふとそんなことを思った。


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