後悔なんてしたくなかった



ブラストビートの2013年度プログラムがもうすぐ始まる。

私が参加者だった頃からもう2年が経つだなんて、
なんだか信じられない。

あの頃、私たちはまだ高校3年生だった。

ライブ直前、私たちは被災した子供たちの手作りミサンガに決意を込めた


参加したきっかけは、1通のメールだった。
ある日突然、MLに気になる文面が流れてきたのだ。

「音楽」「社会」「社会貢献」のどれかに興味ある方いませんか?
私はNPO法人ブラストビートのプログラムに参加していて、
3か月後に音楽イベントを開催するために活動しています。
ビジネスプランも考えて、利益は被災地に寄付する予定です。
ただ仲間が少ないので、一緒に頑張ってくれる方を探しています!
対象は高校生、大学生です、連絡お待ちしています!

確かこんな内容だったと思う。
どうしてそのMLに自分が入っていたのかも今となっては分からないし、
当時の私は送り主が誰なのかも分かっていなかったけど、
とにかく私はこのメールに惹かれた。

そう、なぜだか惹かれたのだ。

イベントは9月に渋谷のライブハウスで開催された


3日後、私はその送り主にメールを送った。
「興味があります」と。
すると思った以上に返事は早く返ってきて、
そこにはなんと「一度ミーティングに来ませんか?」と書かれていた。

正直焦った。
知らない人に会うのが恐かった。
でも、私は結局会いに行くことを選んだ。

なぜって理由は簡単。
後悔なんてしたくなかったから。


ミーティングは思った以上に面白く、
結局その1週間後に私はプログラムに正式に参加することを決めた。

メンバーは女子高生6人。
メンターの大学生2人、社会人4人に支えられながらも
イベントの企画から運営、開催まで
全部自分たちの力でやるしかなかった。

イベントの最後にメンバーと出演者で撮った集合写真


プログラムに参加してからの3か月間は、波瀾万丈でしかなかった。

週に1度のミーティングが楽しくて
なかなか会場が決まらなくて焦って
寄付すると決めた被災地の子供達からミサンガをもらって嬉しくて
イベントのコンテンツ作りが面白くて
社会人メンターさんからイベントのビジネスプランを突き返されて悔しくて
アーティストがようやく決まって安心して
集客が思うように進まなくて苦しくて

でも、それでも、それでも、
私たちは誰もが本気で、
本気で周りの人たちの笑顔を見ようと、
本気でイベントを成功させようと、
毎日毎日、必死に走っていた。


イベント当日、集まってくれた100人以上のお客さんを目にして、
「あぁ、私たちはこんなにたくさんの人に支えられてたんだ」と思い知ったことを
昨日のことのように覚えている。

自分たちが呼んだアーティストの音楽に聞き入ってくれて安心したことも、
寄付先への想いに共感してくれて嬉しかったことも、
終わったあとお客さんが「呼んでくれてありがとう」「楽しかった」と言ってくれたことも、
全部全部涙が出るほど嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。


楽しいことも辛いことも多かったけど、
私たち6人の3か月にはちゃんと意味があったのだ。

前日はメンバーと徹夜で準備していた

イベント開催から約1か月後、
私たちはイベントで得た7万の利益を、
石巻の被災した子供達を支援する団体に寄付した。


もうあれから2年。
今年もまたブラストビートの新たなプログラムが始まる。

毎年50~100名程度が参加して、5~10のチームが出来るわけだが、
さて、今年はいったい何人の参加者がこのプログラムに飛び込むのだろう。

やるもやらないもその人次第だけど、
興味が少しでもあるなら、私はやってみたらいいんじゃないかと思う。
仲間と一緒に1つの目標に向かって本気になれる経験って、
案外出来るもんじゃないから。


今年度のプログラムキックオフは6月。
参加者募集〆切は5月25日らしい。
説明会も5/11,18,23にやるそうなので、もし良ければ…




これは当時の私が作ったドキュメンタリー映像。
動画データが破壊されたために、予告編だけ残ってます(笑)

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