人に何かを伝えるということ。


月曜1限「出版編集技術」という授業で
”人に何かを伝えるということ”をテーマに400字以内で表現しなさい
という課題が出た。

こういう、価値観を問うような課題が大好きで、
気づくと本気になって考えてしまう。

最初は、普通の文章にしようと思ったけど、
思うことを全部表現するには、400字は短すぎて…。
結局こういう詩っぽい形になった。
なんだかんだでこれが一番シンプルかもなぁと思ってる。

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人に何かを伝えるということ。


人に何かを伝えるということ。
それは、ひとりぼっちじゃないってこと。


私がいて、あなたがいて、
今、からだの真ん中あたりに、何かぼやっとしたものが浮かんでる。
伝えたいことが、ある。


たったそれだけ。
でもなかなか言葉にならない。
さっきから、何回も輪郭をなぞり直してる。


人に何かを伝えるということ。
それは、すっごく難しいことなんだ。



人に何かを伝えるということ。
それは、世界に新しい波をつくるってこと。


沈黙は唐突に破られ、
私の口から音が生まれた。
あなたのからだがちょっとだけ揺らぐ。


0から1が生まれた瞬間。
もう0には戻れない。
悔やむな、前を向け。


人に何かを伝えるということ。
それは、責任を持つことなんだ。



人に何かを伝えるということ。
それは、相手に全てを委ねるってこと。


私は私であって、あなたじゃない。
あなたはあなたであって、私じゃない。
あなたと私の間には、いつだって距離がある。


ちゃんと届いているのだろうか。
あなたの心がもし見えたなら、
答え合わせができるのに。


人に何かを伝えるということ。
それは、自分を手放すことなんだ。



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実はこの授業、1年春にも履修をしていた。
だから今回の履修は単位にならない聴講生扱い。
正直月曜1限は朝早くてひるみそうになるけど、
それでも受けたかったのには訳がある。

大学に入って2年ちょっとを振り返っても、
やっぱり一番記憶に残っているのはこの授業なのだ。
1年春の時の授業内容はもちろん、
15回の授業が全て終わった後、
「もうちょっと考えられるようになったら、また履修しよう」
と思ったこともハッキリ覚えてる。

それぐらい、何かモヤっとしたものが自分の中に残ったのだ。
得体の知れない、何かぼんやりしたもの。
まだ伝えられないのが少し悔しい。

”人に何かを伝えるということ”をテーマに400字以内で表現しなさい"という課題。
1年春にも書いた覚えがある。
あの時はいったい何を書いたのかなぁ。
全く、思い出せないや。



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